国語科教育法 V (前期・水3・2単位)

【担当教官名】中島和歌子(なかじま わかこ),吉見孝夫(よしみ たかお),後藤秋正(ごとう あきのぶ),西原千博(にしはら ちひろ),細田季男(ほそだ ときお)

【開講区分】高等学校教科教育法

【対象学年】3〜4年生

【授業内容】

 高等学校国語科の教材研究の方法と指導方法の研究を行います。

 教科の〈内容〉(現代文,古文,漢文,文法などの言語事項)については,基礎科目や各講読・特講・演習で学習しているので,本授業では,これらの〈方法〉を身につけることをめざします。

 各分野をリレー式に2時間ずつ取り上げますが,後半(6月〜7月)は,高等学校の先生に,情報機器の利用を中心に,実践をふまえた講義をしていただきます(5時間)。

 国語科教育法IもしくはIIを履修してから受けることが望ましいでしょう。 

【授業計画】

 4月9日 ガイダンス(国語国文学第3演習室)6月4日 西原

 4月16日 中島                  6月11日 西原

 4月23日 中島                  6月18日 細田(303教室)

 4月30日 吉見                   6月25日 細田

 5月7日 休講(健康診断)            7月2日  細田

 5月14日 吉見                  7月9日  細田

 5月21日 後藤                  7月16日 細田

 5月28日 後藤                  7月23日 予備日

【成績評価】

 授業への出席の状況,各担当者への提出物,学期末のレポート(または試験)によって,評価します。

【使用テキスト】

 テキストは特に指定せず,授業中にプリント等を配付します。

【参考図書】

 文部省編 『高等学校学習指導要領解説 国語編』東洋館出版 平成11年12月 380円

 その他は,各担当者が授業中に随時紹介します。

【備考】

http://www.shinkawa-h.sapporo-c.ed.jp/evening/hosoda/koku.html
 (このホームページを6月19日までに必ず見ておくこと!)

・国語科教育法VIは偶数年度に,国語科教育法Vは奇数年度に開講します。



 

 文学 II (後期・木1・2単位)

【担当教官名】中島和歌子(なかじま わかこ)

【開講区分】教養科目

【対象学年】全学年

【授業内容】

 毎年本講では,江戸時代までの教科書であった古典作品を取り上げています。

 昨年度までは『百人一首』を読んでいました。昨年度は,主に漢文の故事(エピソード)集である唐代の『蒙求(もうぎゅう)』や平安時代の『世俗諺文(せぞくげんもん)』の中から,「孫康映雪 車胤聚蛍(そんこうえいせつ しゃいんしゅうけい)」「武陵桃源 劉阮天台(ぶりょうとうげん りゅうげんてんだい)」など,特に有名なものを選び出し,それぞれの話の内容や,『源氏物語』『平家物語』及び和歌・俳諧・唱歌等々の影響作品について解説しました。 今年度も引き続き『蒙求』を取り上げ,日本文学や文化の基礎となった中国のお話や,それらの日本における継承のされ方を知ることで,日本文学や文化についての理解を深めることをめざします。

 元は漢文ですが一つ一つの文章が短く,また影響作品についても文法にはほとんどこだわりませんので,古文・漢文が苦手な人にもそれほど難しくないものと思われます。

 学校教育教員養成課程の国語国文学専攻に進もうと考えている人は,特に履修することが望ましいでしょう。

【授業計画】

 第1週   ガイダンス

 第2週〜  基本的に1〜2回で1話

 最終週の前 期末試験

 最終週   答案返却とコメント

【成績評価】

 期末試験(論述式と,取り上げた『蒙求』標題各漢字8字の暗誦)及び平常点(小テストやレポートなど)を総合して決めます。

【使用テキスト】

 テキストは特に指定せず,授業中にプリント等を配付します。

【参考図書】

 早川光三郎著 『新釈漢文大系 第58・59巻 蒙求 上・下』 明治書院 1973年 

 今鷹真著 『鑑賞中国の古典 第15巻 蒙求』 角川書店 1989年

 これらは図書館にあります。その他は授業中に紹介します。



 

 古典文学研究法 II,I (II前期,I後期・火4〜5・各2単位)

【担当教官名】中島和歌子(なかじま わかこ)

【開講区分】専攻科目

【対象学年】3〜4年生

【授業内容】

 卒業論文のテーマを見つけ,その書き方を身につける為のゼミナールです。

  *テーマを決め論理的文章を書く・書かれたものを確かな根拠をもって批判する

  *参考文献の検索方法…『国文学年鑑』・国文学研究資料館データベース)等

  *用例検索…索引・CD−ROM・資料館データベース・その他のホームページ等

  *古典常識…文法・地図・基礎知識

  *基本的史料…『尊卑分脈』『本朝皇胤紹運録』『公卿補任』『大日本史料』『史料総覧』六国史・古記録

  *基本文献…辞典・事典類

 『栄花物語』巻5を読み続けますが,その他にも次のような事柄のうちのいずれかを取り上げる予定です。

  *写本の読み

  *戦前の国語の教科書  

  *唱歌

  *中学国語の教科書に出てくる作品

  *見学…動植物(桐・萱草・萩・桂/鴨・雁)・建物(馬頭観音・庚申塚・住吉神社・弁天社)

  *昔話・神話…北海道の伝説(義経・ひらふ)

  *絵巻…源氏物語等

  *ビデオ・スライド・ホームページ…能・狂言

  *漢詩文…長恨歌・古詩十九首等

  *研修旅行…京都・奈良・摂津(須磨・住吉)・東北等

  *その他,ゼミ生の興味のあるジャンル・時代の作品【追加】

【授業計画】

 連休明け  4年生の卒論テーマ発表会

 翌週    3年生向けガイダンス

 7月上旬  卒論構想発表会予行演習  

 10月上旬  卒論中間発表会予行演習

 1月中下旬 2年生のプレゼミ(『百人一首』大会,北海道式と本州式の両方で)

※卒論についての相談は時間外にも随時行います。

【成績評価】

 発表内容・方法や,議論への参加の姿勢,その他の勉学態度を,総合して決めます。

【使用テキスト】

 山中裕・秋山虔・池田尚隆・福長進校注訳『新編日本古典文学全集 栄花物語1』小学館

 その他にプリント等を配付します。

【参考図書】

 多数あるので,授業中に紹介します。

【備考】

 卒論関係は,http://www.sap.hokkyodai.ac.jp/~nakajima/ronbun/index.html参照。



  

 日本文学史 I (前期・木2・2単位)

【担当教官名】中島和歌子(なかじま わかこ)

【開講区分】専攻科目

【対象学年】全学年

【授業内容】

 時代的には,上代つまり飛鳥(大和)・奈良時代から1900年頃(明治30年代前半)までを対象とします。現在の日本の範囲(地域・民族)を考えると,琉球(沖縄)文学やアイヌ文学も取り上げるべきですが,時間の関係等で,参考文献の紹介や若干ふれる程度になります。

 本講は,日本文学のすべてではないけれども主流である大和民族の文学の歴史について,要点や全体の流れを理解することを目標とします。また,原文にふれることで,古典作品の多様性や魅力などを理解することもめざします。

 十時間余りで千年以上の歴史を扱うことは無理です。一昨年度までは要点ごとに通史的に作品や当時の考え方を紹介をしてきましたが,本文を断片的に取り上げるしかないという難点がありました。そこで昨年度は,記紀のイザナキ・イザナミの黄泉国神話以下,いくつかの神話や物語・説話と,その変遷や影響例などを紹介することを通じて,文学史上の要点を説明しました。しかし,大学生になるまでに代表的な古典文学作品にふれる機会が極端に減っている現状を鑑みると,それ以前に学んでおくべきことがかなりあるようです。

【授業計画】

 第1週   ガイダンス,年表2種配付(中学歴史教科書の付録)

 第2週〜  基本的に1〜2回で1作品 

 最終週   期末試験

【成績評価】

 期末試験(論述式)及び平常点(感想カードや小レポートなど)を総合して決めます。

【使用テキスト】

 特にありません。プリント等を配付します。

【参考図書】

 全訳本には,小学館『日本古典文学全集*』『新編日本古典文学全集*』『完訳日本の古典*』,角川書店『鑑賞日本の古典*』『角川文庫ソフィア』,『講談社学術文庫』などがあります(*印は図書館にあり)。その他の入門書や文学史の本は授業中に紹介します。



  

 古典文学演習 I (後期・木2・1単位)

【担当教官名】中島和歌子(なかじま わかこ)

【開講区分】専攻科目

【対象学年】2〜4年生

【授業内容】

 江戸時代末期の萩原広道による注釈書『源氏物語評釈』の夕顔の巻を取り上げます。

 まず,なぜ古典文学を学ぶのかというと,古典は優れた文学作品であり,更に,今との共通点・相違点を理解することで,今を相対化することができるからです。その中でも,『源氏物語』は最も優れた有名な作品です。第四の巻である夕顔の巻(主人公光源氏は17歳)は,内容的にも受講生に理解しやすく,文章も比較的短く,『源氏物語』の中では読みやすい巻の一つです。

 『源氏物語評釈』は,未完であり,『湖月抄』などのように知られていませんが,近代の記号論や構造主義の先駆をなす,すぐれた作品分析と評論の書です。江戸の注釈の到達点にふれることも,本講の目的の一つです。活字本はありますが,間違いが少しあるので,担当者が責任をもって翻刻して下さい。

 その他のねらいは,以下の通りです。

 1)変体仮名が読めるようになる。

 2)いくつかの現代語訳を比較して,自分で訳ができるようになる。

 3)辞書などを用いて,しっかり調べることができるようになる。

 4)平安時代と現代の間の言葉の変遷を理解する。

 5)『源氏物語』の内容を深く理解する。

 6)わかりやすい発表の仕方,レジュメの作り方などを身につける。

 担当範囲や詳しい発表の仕方については,ガイダンスの時に説明します。

【授業計画】

 第1週   ガイダンス

 第2週〜  基本的に1回2人

 最終週   翻刻テスト(持ち込み不可)

【成績評価】

 発表内容,質疑応答への参加状況,出席状況,期末翻刻テストを総合して決めます。

【使用テキスト】

 玉上琢彌訳注 『源氏物語 第一巻』(角川文庫ソフィア)

 神戸平安文学会編 『仮名手引』 和泉書院(類似の本があれば,それで構いません)

 『源氏物語評釈』はコピーを配付します。

【参考図書】

 野口武彦著 『『源氏物語』を江戸から読む』(講談社学術文庫)

 その他は授業中に紹介します。



 

 国語学特講 III (前期・集中・2単位)

【担当教官名】張 勤(ちょう きん)

【開講区分】専攻科目

【対象学年】全学年

【授業内容】

 実際のコミュニケーションにおける用いられ方より,現代中国語と日本語の異同を,具体的に見ていく。歴史において,中国語と日本語は複雑な関係を持ち,そしてともに漢字が使われているゆえ,両国語の間の同について捉えられやすい。講義では,語用論の視点から,具体例に即して,発話の構造・言語行為の遂行パターン・文化背景の分析を通して,両国語の異を探ることを目指す。

【授業計画】

  1.  1日目 中国語と日本語の概説
  2.  2日目 中国語と日本語の言語行為(I)
  3.  3日目 中国語と日本語の言語行為(II)
  4.  4日目 文化背景

【成績評価】

 レポートの予定。

【使用テキスト】

 プリントなどによる。

【参考図書】

 小泉保『言外の言語学 日本語語用論』三省堂,1990

 ジェニー・トマス『語用論入門』研究者出版,1998

張 勤『比較言語行為論 日本語と中国語を中心に』好文出版,1999

 【備考】

 張 勤(ちょう きん)氏は,愛知県名古屋市の中京大学の教授です。授業は,基本的に日本語で行われます。時期は8月上旬の予定です。詳しくは後日連絡します。単位と無関係に聴講だけしたいという人があれば,申し出てください。担当(問合せ先・登録場所)は,社会・言語系国語国文学専攻の中島(なかじま)です。研究室は西研究棟4階,メールアドレスはnakajima@sap.hokkyodai.ac.jpです(安全のために,メールには必ず題を付けてください)。


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