『枕草子』の校本・注釈書(一部)

章段対照表で取り上げた注釈書等(薄いピンク色の列)のリストです。一部その他の書も入れています。
備考欄に,各注釈書類が,いずれの先行書に拠って章段分けを行っているのかを示しました。
まちがいについては,ご指摘いただけたら幸いです。
備考欄の「→」のあとに掲げた書名は,章段番号や本文を利用している辞書・事典・教科書・翻訳などの一部です。
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(2004.02.25作成)
略称 書  名 校注者(敬称略) 出版年 出版年 出版社 備   考

『訂正増補 枕草子春曙抄』 北村季吟・鈴木弘恭 M26 1893 青山堂 ※能因本。元は3冊,のちに1冊。『枕草紙春曙抄』は延宝2年刊。

『枕草子集註』 関根正直 S6 1931 六合館 ※能因本。補訂版が昭和52(1977)年に思文閣出版より。

『校註枕草子』 山岸徳平 S14 1939 武蔵野書院 三巻本(以下,底本が三巻本の場合は特にことわらない)。「高等程度諸学校」の教科書。
全書 日本古典全書『枕冊子』 田中重太郎 S22 1947 朝日新聞社 →『平安時代史辞典』

『枕草子評釈』 金子元臣 S27 1952 明治書院 ※能因本。→アーサー・ウェイリー『THE PILLOW-BOOK OF SEI SHONAGON』(主に日記的章段の抄訳)
校本※ 『校本枕冊子』上巻・下巻・附巻・総索引第I部・同II部 田中重太郎 S28・31・32・45・49 1953・56・57・70・74 古典文庫 ※底本は能因本。

『枕草子精講』 五十嵐力・岡一男 S29 1954 学燈社 ※能因本。

『三巻本枕草子評釈』上・下 塩田良平 S29・31 1954・60 学生社 のちに1冊。
全講 『全講枕草子』上・下 池田亀鑑 S31・32 1956・57 至文堂 『全書』に拠る。のち1冊。
大系 日本古典文学大系19『枕草子 紫式部日記』 池田亀鑑・岸上慎二(枕草子のみ) S33 1958 岩波書店 →『広辞苑』『日本国語大辞典』(第2版も)東京書籍『国語総合資料集』

『校訂 三巻本枕草子』 岸上慎二 S36 1961 武蔵野書院 『大系』とは異なり,繋げる傾向が強い。
岩波文庫 岩波文庫『枕草子』 池田亀鑑 S37 1962 岩波書店 『大系』と同じ。ワイド版はH5(1993)年。

角川文庫『枕草子』上巻・下巻 松浦貞俊・石田穣二 S40・41 1965・66 角川書店

『枕草子総索引』 松村博司監修・榊原邦彦・武山隆昭・塚原清・藤掛和美 S42 1967 右文書院
全注釈※ 日本古典評釈全注釈叢書『枕草子全注釈』1〜5 田中重太郎(5は鈴木弘道・中西健治も) S47・50・53・58,H7 1972・75・78・83・95 角川書店 ※能因本。『校本』と同じ。
全集※ 日本古典文学全集『枕草子』 松尾聰・永井和子 S49 1974 小学館 ※能因本。章段のわけ方(261段のみ異なる)と見出し語(276段のみ異なる)は『校本』に拠る。

『枕草子講座』1〜4 枕草子講座編集部 S50・51 1975・76 有精堂

鑑賞日本古典文学8『枕草子』 石田穣二 S50 1975 角川書店 旧版の角川文庫に拠る。よって新版とは若干異なる。
集成 新潮日本古典集成『枕草子』上・下 萩谷朴 S52 1977 新潮社
角文 角川文庫『新版 枕草子 付現代語訳』上巻・下巻 石田穣二 S54・55 1979・80 角川書店 現『角川ソフィア文庫』。
解環 『枕草子解環』1〜5 萩谷朴 S56・57・58 1981・82・83 同朋社 『集成』に拠る。

現代語訳学燈文庫『枕草子 現代語訳』 稲賀敬二 S57 1982 学燈社 全体の約3分の1の抄訳。しかもテーマ別なので章段は前後する。
完訳 完訳日本の古典12・13『枕草子』上・下 松尾聰・永井和子 S59 1984 小学館 『新全集』と同じ。

講談社文庫『枕草子』上・下 川瀬一馬 S62 1987 講談社 ※能因本。底本は加藤盤斎『清少納言枕草子抄』(盤斎抄)延宝2年刊。
ほるぷ 日本の文学 古典編9・10『枕草子』上・下 鈴木日出男 S62 1987 ほるぷ出版 『大系』に拠る。
和泉 和泉古典叢書1『枕草子』 増田繁夫 S62 1987 和泉書院
桃尻 『桃尻語訳 枕草子』上・中・下 橋本治 S62・63,H7 1987・88・95 河出書房新社 『集成』に拠る。河出文庫は3冊ともH10(1998)年。
新大系 新日本古典文学大系25『枕草子』 渡辺実 H3 1991 岩波書店
新校本 笠間叢書240『新校本枕草子』 根来司 H3 1991 笠間書院 『全書』に拠る。
索引 索引叢書33『枕草子 本文及び総索引』 榊原邦彦 H6 1976 和泉書院 三巻本の索引。章段番号は『校本』に拠る。
新全集 新編日本古典文学全集18『枕草子』 松尾聰・永井和子 H9 1997 小学館 →教育出版『中学国語 伝え合う言葉(2)』
勉誠 『枕草子』 枕草子研究会 H10 1998 勉誠出版 『枕草子大事典』
本文 『三巻本枕草子本文集成』 杉山重行彦 H11 1999 笠間書院
学術 講談社学術文庫『枕草子』上・中・下 上坂信男・神作光一・湯本なぎさ・鈴木美祢 H11・13・15 1999・01・03 講談社
事典 『枕草子大事典』 枕草子研究会 H13 1999 勉誠出版 『勉誠』に拠る。

『ウェイリーと読む枕草子』 津島知明 H14 2002 鼎書房 (※能因本。)ウェイリーの英訳を日本語に訳し直した書。翻訳作業を通して『枕草子』の原文の特徴が解明されている。

『新編 枕草子』 津島知明・中島和歌子 H22 2010 おうふう 章段区分は,『三巻本枕草子本文集成』に拠る。本文(津島氏担当)は,三巻本系統の本文の決定版を目指した。脚注・補注(中島担当),付図(東望歩氏担当)等あり。

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