小学校3年生の子どもの算数のテストで を不正解 (正しくは減点) にされたという話が出回っているようです。 元小学校教諭だという中沢良平さんという方の記事で知りました。 (参考: 茂木健一郎氏の記事)
私自身の経験としては、負の数を習ってすぐのテストで などと答えて得意になっていたところ、減点されたことが、いまでも記憶にこびりついています。 プラス記号を付けない方がよいことはずっと後になって得心しましたが。 (逆に、北海道人は冬になると気温が氷点下のときはマイナスと言わず、0℃を超えるとプラスを付けるとか)
上記の件は、筆算の練習問題で と書いたあとで を斜線で消すのが正解らしい。 は消さない方がよいと思いますが、私なら、消しても消さなくても最初から書かなくても正解 (減点しない) とします。
数のたし算に順序があると考え、それにこだわっている人たちがいることを最近になって知りました。 調べてみると、たし算にはいくつかの種類があって、それを区別して教える指導がよいとされているらしい。
かけ算の順序について議論があることはかなり以前から知っていましたが、論点がよく分かっていませんでした。
高橋誠【著】「かけ算には順序があるのか 岩波科学ライブラリー180」(岩波書店, 2011年5月)に丁寧にまとめられています。
2月17日に放送された「NHKクローズアップ現代」で、羽衣チョークの廃業が取り上げられました。 スタンフォード大学の数学者は「書き心地が悪いと思考が妨げられる」「数学界にとって悲劇だ」と発言。
統計学分野は専門外なのですが、最近ちょっと気になることがありました。 小学校3年生の算数では棒グラフの書き方を習うのですが、棒グラフは高さと数値が比例するように描くのが基本とされているはずなので、例えば
のようなグラフになります。 これを
のように描くと違いが強調されます。 ただ、このような手法はあまり好ましいことではないように私は思います。(2013年4月24日 記)
2017年3月16日更新