反復表現・省略表現研究文献
(2016.01.29更新)
馬場俊臣 作成


●このリストは、日本語の反復表現及び省略表現に関する研究文献のリストです。
●網羅的なリストではありません。管見に入った範囲で記載しました。
●この分野の研究を始めようとする人のために役立つことを願い公開しました。
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著者名 発行年 論文名・著書名 掲載雑誌名 巻号 発行元 備考 発行日
大石初太郎 1964 省略文―話しことばにおける文の問題― 『国文学 言語と文芸』 6-2   54‐65 中断文発生の事情、慣用中断文、あたま切れ、条件句止め、引用文止め、省略質問文
長田久男 1966 連文における叙述内容の反復 論究日本文学 26 立命館大学 1‐8 同一語句の反復、指示語による抽象的な反復、接続詞の語頭部分による抽象的な反復の三種類を「叙述内容の反復」とし先行表現の「持ち込み」という共通点があるとし、「同一語句の反復」が基本型であり、指示語・接続詞はこれに還元されるとする。
岡本哲也 1972 日本語テキストの構造分析 『計量国語学』 62   1‐11  
岡本哲也 1973 語句の反覆形式によるテキストの構造と主題の決定 『電気通信大学学報』 24‐1   177‐190  
尾上圭介 1973 省略表現の理解 『月刊言語』 2‐2   91‐97 言語表現は必ず状況に依存して成り立つため、すべての言語表現は本質的に省略を含む。
坂本義行・岡本哲也・谷津直和 1973 テキストの構造と理解のモデル―語句の反復形式による分析― 『第10回情報科学技術研究集会発表論文集』     55‐64  
中野洋 1975 文章の語彙構造に関する探索的研究(2) 『季報』 1975冬 国立国語研究所言語計量研究部    
中野洋 1975 文章の語彙構造に関する探索的研究(一) いわゆるL字型分布からはずれる語彙の分布について 『季報』 1975秋 国立国語研究所言語計量研究部    
水谷静夫 1975 短い作品の語彙の量的構造 昭和初期流行歌の調査から 1 『計量国語学』 72   1‐12  
中野洋 1976 文章の語彙構造に関する探索的研究(3) ―話題の展開と語彙の分布― 『季報』 1976夏 国立国語研究所言語計量研究部    
中野洋 1977 エントロピーと文体 ―文章における語彙構造に関する探索的研究4― 『季報』 1977夏 国立国語研究所言語計量研究部    
市川孝 1978 『国語教育のための文章論概説』     教育出版    
久野ワ 1978 『談話の文法』     大修館書店    
大熊五郎 1979 文章表現形態公式集 物語文 『國文学 解釈と教材の研究』 24‐8 學燈社 56‐60 物語文の3要素―環境(when where)・人物(who)・事件(what why how)の指摘
寺川みち子 1979 段落・談話の構造 『東海学園国語国文』 16   25‐34  
宇野義方 1980 くり返し 『国語学大辞典』   東京堂出版 239 種々の効果
奥津敬一郎 1980 省略 『国語学大辞典』   東京堂出版 506‐507 省略の条件、省略される要素、必須の省略など
高崎みどり 1980 文章における反復語句および関連語句の機能について 『文教大学国文』 14   26‐41  
中野洋 1980 文章における語彙の構造に関する探索的研究(4) ―初出語の語数分布― 『季報』 1980春 国立国語研究所言語計量研究部    
畠弘巳 1980 文とは何か―主題の省略とその働き― 『日本語教育』 41   198‐208 主題の省略により、いくつかの文のまとまりができる
牧野成一 1980 『くりかえしの文法』     大修館書店    
森岡健二 1980 伝達論からみた省略 『言語生活』 339 筑摩書房 18‐31 「省略」の種々、久野説の修正
佐藤信夫 1981 『レトリック認識―ことばは新しい世界を作る―』     講談社   「第1章黙説あるいは中断」で「省略」のレトリック効果を扱う
安江佐和子 1981 行文を追った異なり語数の動き 『日本文学』 56 東京女子大学 32‐45  
矢野安剛 1981 談話における名詞句の省略について 『日本語教育』 43   89‐102 省略(ゼロ代名詞化)と人称詞と再帰代名詞との相違
西郷竹彦 1982 反復と対比による主題の追求 『教育科学国語教育』 299   118‐125  
Masayoshi Sagawa 1982 “On Deletions and Repetitions in Newscasts ‐from the viewpoint of phrasal redundancy‐” 『日本語談話構造の研究』(昭和56年度放送文化基金研究中間報告)     49‐58  
中野洋 1982 話しことばの語彙の時系列的分析(計量国語学会第26回大会報告・研究発表要旨)(質疑応答・意見交換) 『計量国語学』 13‐7   320‐321・323  
山崎誠 1982 文章における話題の展開を計る尺度―用語類似度Dの一利用法―(計量国語学会第26回大会報告・研究発表要旨)(質疑応答・意見交換) 『計量国語学』 13‐7   319‐320・323  
池上嘉彦 1983 テクストとテクストの構造 『日本語教育指導参考書11 談話の研究と教育I』   国立国語研究所 6‐41  
大島真 1983 談話における二重省略 F.C.パン・秋山高二・堀素子編『言語社会学シリーズNo.5 機能によることばの分析』   文化評論出版 51‐56 久野の省略の一般原則では説明できない例文を示し、「主語居残りの条件 話者がその主語を(ママ)特に顕示化を意図するとき、その主語は省略されず、居残ることができる。」という条件を提示。
小出慶一 1983 言いよどみ 水谷修編『講座日本語の表現3 話しことばの表現』   筑摩書房 81‐88 言いよどみの形と特徴。言いよどみの原因(内容の明晰さ、場への適切さ)、言いよどみの役割(丁寧、和らげ)。
鈴木俊二 1983 談話における主題の結束性 Sophia linguistica : working papers in linguistics 13 Sophia University(上智大学) 118‐125 テレビ対談番組(「徹子の部屋」)を資料として、日本語の主題について主題化の方法を統計的に分析し結束性について考察。省略(主題省略の無題化)が発話の6割近くあり特に結束性を高める働きをしており、反復化(同一語の繰り返し)、既定化(コノ・ソノ・アノなどの連体詞を付加)、代名詞化(人称代名詞化、指示代名詞化)は少ないことを指摘。
田中章夫 1983 抄録のための言語処理 水谷静夫編『朝倉日本語新講座6 運用II・人文系研究のための言語データ処理入門』   朝倉書店 1‐41  
田中望 1983 談話の研究 『言語生活』 381 筑摩書房 74‐87 談話研究の概説・文献紹介、「同一指示」に基づく照応現象
牧野成一 1983 省略と反復 中村明編『講座日本語の表現5 日本語のレトリック』   筑摩書房 73‐87  
水谷静夫 1983 『朝倉日本語新講座2 語彙』     朝倉書店   「6.計量語彙論から見た文章展開」に安江佐和子1981及び山崎誠1982・1983の概要を紹介
水谷信子 1983 あいづちと応答 水谷修編『講座日本語の表現3 話しことばの表現』   筑摩書房    
矢野安剛 1983 文を超える文法 『日本語学』 2‐2   41‐47 日本語の名詞句省略は英語の代名詞化に相当する、名詞句省略が可能な場合の種類
山崎誠 1983 文章の話題の展開を計る尺度―用語類似度Dの1利用法― 『計量国語学』 13‐8   346‐360  
相原林司 1984 『文章表現の基礎的研究』     明治書院   「第五章連接と接続語」
長田久男 1984 『国語連文論』     和泉書院    
R.de ボウグランド/W.ドレスラー(池上嘉彦・三宮郁子・川村喜久男・伊藤たかね共訳) 1984 『テクスト言語学入門』     紀伊國屋書店   原著1981
茂呂雄二 1984 テクスト・談話論の用語 『言語生活』 393 筑摩書房 68‐96 用語の基本的な説明
相原林司 1985 反復表現の諸相 林四郎編『応用言語学講座第1巻 日本語の教育』   明治書院 163‐181  
小林千草 1985 小学一年生の重ね型文連接 『国文学 言語と文芸』 96   105‐125  
畠弘巳 1985 主題の展開と談話分析 国際商科大学論叢 商学部編 31   104‐117 主題を表す「は」の働きを11のルールとして示す。「係助詞〈ハ〉によって提示された主題は、主語(など)の省略という文法的手段を通じて、複数の解題に係っていく。」、「繰り返された主題」は先行文群と多少の連続性を保ちながら切れ目を示す、同語反復などに文群はまとまるなど。
牧野成一 1985 日本語口語談話における反復の原則 『月刊言語』 14‐10 大修館書店 110‐118  
高崎みどり 1986 文章の語句的構造 『国文』 64 お茶の水女子大学 47‐57  
寺倉弘子 1986 談話における主題の省略について 言語 15‐2   98‐105 談話における主題の省略と反復を「継続」(意味的断絶のない場合)・「非継続」という談話構造の区別によって説明。
永野賢 1986 『文章論総説』     朝倉書店    
馬場俊臣 1986 「主要語句の連鎖」と「反覆語句」との交渉 永野賢編『文章論と国語教育』   朝倉書店 68‐83  
馬場俊臣 1986 文章論的手法による教材分析とその授業実践―詩「夕焼け」の場合― 永野賢編『文章論と国語教育』   朝倉書店 252‐263 「主要反覆語句系列」「部分反覆語句系列」による分析を含む
早川勝広 1986 『小学1年生のことばとの出会い』     日本書籍   132‐142 反復する内容を含む反復童話の発達上の役割、3回以上の反復により予想・期待が生まれる
平田桂子 1986 説明的文章の指導における「分図」の活用 『月刊国語教育研究』 173   10‐12 「中心語彙の的確な抽出」
石田潤 1987 連接文の理解に関する研究の展望 『広島大学教育学部紀要 第1部』 36   161‐170 同一語の照応・同義語の照応の理解過程
林四郎 1987 文の承接に伴う語の意味の展開 林四郎『漢字・語彙・文章の研究へ』   明治書院 277‐293 初出1977『文藝言語研究 言語篇』1号 筑波大学
石田潤 1988 連接文の理解に関する研究の展望II 『広島大学教育学部紀要 第1部』 37   125‐133 連接文の理解の認知的メカニズムの概要
西原鈴子 1988 異言語間伝達における結束性の移行 『国立国語研究所報告94 研究報告集9』   国立国語研究所 85‐109  
吉川千鶴子 1988 場面のスクリプトと省略現象 『日本語学』 7‐3   64‐76 会話で省略できる事項とできない事項
大熊徹 1989 語句の連鎖に着目する読み 教育科学国語教育 411 明治図書 23‐28 語句の連鎖に着目した詩(「夕方の三十分」「夕焼け」)の教材研究・指導について
馬場俊臣 1989 原文と要約文の反復語句 佐久間まゆみ編『文章構造と要約文の諸相』   くろしお出版 35‐46  
山岡政紀 1989 省略における言語外情報の伝達 『日本語教育』 67   99‐110 現場に存在する事物の省略を復元する方略について
砂川有里子 1990 主題の省略と非省略 『文藝言語研究 言語篇』 18 筑波大学 15‐34 「は」による主題提示及びその省略と、談話構成。小説を例とした「は」による境界設定の条件。
高崎みどり 1990 ケース4 反復と省略の表現 寺村秀夫・佐久間まゆみ・杉戸清樹・半澤幹一編『ケーススタディ日本語の文章・談話』   桜楓社(おうふう) 46‐57  
西光義弘 1990 繰り返しの日英対照談話構造 『ことばの饗宴―筧壽雄教授還暦記念論集―』   くろしお出版 525‐549 認知スタイルと談話構造の対照研究。「日本語の原文には繰り返しが多く見られ、英米人の英訳には省略が多い」。
堀口純子 1990 対話における省略の復元とストラテジー 『文藝言語研究 言語篇』 18 筑波大学 35‐52 省略された要素を聞き手が復元して談話展開を行う場合のパターンj
加藤雅啓 1991 名詞句反復表現と「同」表現の機能論 上越教育大学研究紀要 11(1) 上越教育大学 137-147 馬場(1986)の反復表現の分析方法により名詞句反復表現の機能を分析し、「同」表現の機能と比較している。「同」方言は、談話トピックの背景化という機能を持つこと、名詞句反復表現は談話トピックの前景化という機能を担っていることなどを指摘している。 19910930
杉戸清樹・塚田実知代 1991 言語行動を説明する言語表現―専門的文章の場合― 『国立国語研究所報告103 研究報告集12』   国立国語研究所 131‐164 「ここで何をしないか」(しない、はぶく、やめる)を明示するメタ表現の指摘・観察
中田智子 1991 会話にあらわれるくり返しの発話 『日本語学』 10‐10   52‐62  
中田智子 1991 発話分析の観点―多角的な特徴記述のために― 『国立国語研究所報告103 研究報告集12』   国立国語研究所 279‐306 発話の特徴のチェックリスト
中村明 1991 『日本語レトリックの体系』     岩波書店    
中村明 1991 『文章をみがく』     日本放送協会   「省略効果のさまざま」
ハリデー,M.A.K R.ハッサン(筧壽雄訳) 1991 『機能文法のすすめ』     大修館書店    
中田智子 1992 会話の方策としてのくり返し 『国立国語研究所報告104 研究報告集13』   国立国語研究所 267‐302  
天沼寧 1993 通用字体と略字体 『日本語学』 12‐10   65‐81  
石野博史 1993 略語の造語法 『日本語学』 12‐10   57‐64  
尾崎明人 1993 接触場面の訂正ストラテジー―「聞き返し」の発話交換をめぐって― 『日本語教育』 81   19‐30 日本語学習者の「聞き返し」(反復など)の種類と成功・失敗例
蒲谷宏 1993 待遇表現における省略 『日本語学』 12‐10   27‐33  
菅野謙 1993 マスコミ言語の省略表現 『日本語学』 12‐10   34‐40  
近藤泰弘 1993 日本語における異主語省略と能格性 松村明先生喜寿記念会編『国語研究』   明治書院 764‐773 久野の省略の条件では説明できない「異主語省略」を取り上げ、日本語では「自動詞、他動詞」「形容詞」「素材敬語」のそれぞれの場合に典型的な能格的な性格が見られるため容易に異主語省略の構文を引き起こすことができると指摘。
佐久間まゆみ 1993 日本語の文章構造III 宮地裕・清水康行編『日本語の表現と理解』(放送大学教材)   大蔵省印刷局 111‐123 文脈展開形態(接続表現、指示表現、反復表現、省略表現、提題表現、叙述表現)
杉戸清樹 1993 言語行動における省略 『日本語学』 12‐10   4‐10  
スペルベル.D・ウイルソン.D(内田聖二・中逵俊明・宋南先・田中圭子訳) 1993 『関連性理論―伝達と認知―』     研究社出版   原著1986、反復表現の効果、エコー発話とアイロニーなど
高橋太郎 1993 省略によってできた述語形式 『日本語学』 12‐10   18‐26  
中村明 1993 省略の文体論―表現におけるジャンル意識をめぐって― 『日本語学』 12‐10   11‐17  
野村浩郷 1993 機械翻訳と省略表現 『日本語学』 12‐10   50‐56  
牧野成一 1993 省略の日英比較―その引き込みの表現効果 『日本語学』 12‐10   41‐49  
明治書院 1993 特集 省略(1993年9月号) 『日本語学』 12‐10      
黒岩浩美 1994 文章の結束性について―連接関係の分析からみた学習者の問題点― 『筑波大学留学生センター日本語教育論集』 9   73‐87 接続語句・指示語・同語反復などから見た日本語学習者の作文の問題点
塩澤和子 1994 社説の文章構造―語句の反復表現を手がかりとして― 『文藝言語研究 言語篇』 25 筑波大学 97‐114  
津田早苗 1994 『談話分析とコミュニケーション』     リーベル出版   Halliday and Hasan 1985の概要詳述
ブレイクモア、ダイアン(武内道子・山崎英一訳) 1994 『ひとは発話をどう理解するか―関連性理論入門―』     ひつじ書房   原著1992、エコー発話(くり返しの発話)とアイロニー、省略などに言及
庵功雄 1995 語彙的意味に基づく結束性について―名詞の項構造との関連から― 『現代日本語研究』 2 大阪大学 85‐102 「日本語で「語彙的結束性」と呼べるのは本稿で扱った「1項名詞」だけである」
佐々木泰子 1995 日本語における結束性の発達と習得―指示語と繰り返し― 国文 83 お茶の水女子大学 1‐10 母語話者・日本語学習者の指示語及び繰り返し語句の習得・発達
長谷川信子 1995 省略された代名詞の解釈 『日本語学』 14‐4   27‐34 生成文法の観点に基づくもの
Andrej Bekes 1995 文脈から見た主題化と「ハ」 益岡隆志・野田尚史・沼田善子編『日本語の主題と取り立て』   くろしお出版 155‐174 「主題らしさ」(トピック比、指示距離、トピックの持続性の数値的パラメタ)と「ハ」を伴う名詞句との相関をニュース記事の分析に基づいて検討し、相関が弱いことを示す。「省略」の使用は指示距離が反映している探索のしやすさに制約され、探索のしやすさの度合いが高い(指示距離が短い)指示対象に限ることを指摘。
江種満子 1996 西條八十の童謡私感―繰り返しの魔術― 『国文学 解釈と鑑賞』 61‐4 至文堂 150‐152 西條八十の詩における繰り返し表現の効果
甲斐ますみ 1996 省略のメカニズム―談話の構造と関連性および聞き手の推論を中心に― 岡山大学留学生センター紀要 3   1‐18 主題の省略と名詞句の省略について、「談話のトピック」「小さな談話のかたまり(SD)」「SDの焦点(最大関心事」という概念及び聞き手の論理的・語彙・文・文間レベルの推論を用いて分析。
佐久間まゆみ 1996 文の文法と文連続の文法―文章の文法への志向― 『日本語学』 15‐9   32‐40 「文連続の文法」の領域(文連接論(接続)、文連鎖論(指示、反復、省略、提題、説述、引用など)の概説
塚田浩恭 1996 日本語の省略―省略の定義とアプローチの仕方― 『言語探究の領域 小泉保博士古稀記念論文集』   大学書林 311‐320 「省略とは、話し手(書き手)の意図することを、聞き手(読み手)が復元可能な部分のところを指す。そして、この復元過程は、言語形式と推意の2側面によって相互作用しながら行われるのである。」と定義。「推意」に関しては「論理文や状況知識・共有知識・背景知識を用いて推論を行う推意」。
牧野成一 1996 『ウチとソトの言語文化学―文法を文化で切る―』     アルク   163‐171「第16章 引き込みとサスペンス―省略の文法」
渡辺文生 1996 テクストにおける有縁性と配列関係 『山形大学紀要 人文科学』 13‐3   125‐145 パラフレーズ調査による文章の構造分析(日本人学生と留学生との比較)
甲斐ますみ 1997 省略にかかわる談話の構造とリンク 日本語・日本文化研究 7 大阪外国語大学 99‐108 主題及び主題以外の名詞句の省略の可否を、心理的トピックを中心として一つのまとまりのある結束性を与えるリンク(論理的、語彙的、知識・概念的、情報)の存在の有無によって分析。
熊谷智子 1997 くりかえす 佐久間まゆみ・杉戸清樹・半澤幹一『文章・談話のしくみ』   おうふう 38‐48  
熊谷智子 1997 はぶく 佐久間まゆみ・杉戸清樹・半澤幹一『文章・談話のしくみ』   おうふう 49‐59  
熊谷智子 1997 教師の発話にみられるくり返しの機能 『日本語学』 16‐3   30‐38  
田中妙子 1997 会話における<くりかえし>―テレビ番組を資料として― 『早稲田大学日本語研究教育センター紀要』 9   47‐67  
ハリデー,M.A.K R.ハッサン(安藤貞雄・多田保行・永田龍男・中川憲・高口圭轉訳) 1997 『テクストはどのように構成されるか』     ひつじ書房   原著1976
堀口純子 1997 『日本語教育と会話分析』     くろしお出版   107‐128「第4章 聞き手の役割3 ―省略の復元―」、堀口1990
井波真弓 1998 省略についての一考察 拓殖大学日本語紀要 8   174‐189 フランス語との対照もまじえ日本語学習者に理解しにくい省略という観点から日本人のコミュニケーションの特徴について考察。レトリックとしての省略について、映画脚本での省略(省筆、ダッシュやリーダーによる省略、場面カット)の特徴と非言語的テクストに交えた理解の仕方などについても検討している。
甲斐ますみ 1998 発話における省略とその解釈 日本語教育論集 世界の日本語教育 8 国際交流基金日本語国際センター 257‐271 主題及び主題以外の名詞句の省略の可能性を、「情報ベース」という話者・聞き手が発話の進行にしたがってオンラインで構築する概念スペースのインプットされた情報要素であるかどうかという観点から検討。
小林一貴 1998 文章表現における語の繰り返しの機能―作文分析の観点としての「結束的連鎖」を中心に― 『人文科教育研究』 25 筑波大学 57‐64 R.Hasanの結束的連鎖の枠組みに基づいた作文の分析の理論的考察
杉山ますよ 1998 進行役とゲストの発話にみられる繰り返し 『言語文化と日本語教育』 16 お茶の水女子大学 46‐57 TV番組の進行役とゲストの繰り返し発話の機能の違い
野内良三 1998 『レトリック辞典』     国書刊行会   反復、省略等のレトリック
林四郎 1998 『文章論の基礎問題』     三省堂   作品の用語とその働き
松田文子 1998 日常談話における反復表現の機能に関する一考察 『言語文化と日本語教育』 16 お茶の水女子大学 58‐69 友人同士の雑談では、進展機能を有する反復表現の比率がやや低い
渡辺文夫 1998 指示表現の形式と聞き手による解釈の過程 『山形大学日本語教育論集』 1   25‐38 ゼロ形式(省略)の復元がしにくい場合の確認や質問に関して
甲斐ますみ 1999 主題と省略 日本語・日本文化研究 9 大阪外国語大学 61‐70 主題の省略の可否を決定する第一の要因は「リンク」(「前後の意味的関係」、情報のリンクなど)の存在であるとする。
亀山恵 1999 談話分析:整合性と結束性 田窪行則他編『岩波講座 言語の科学7 談話と文脈』   岩波書店 93‐121 普通名詞句、ゼロ代名詞などの指示表現が結束性を表す
後藤利枝 1999 論説文の文章構造と見出しの反復 日本女子大学大学院文学研究科紀要 4   37‐48 論説文としての社説と投書との異同を、「見出し」「反復表現」「文章構造」の観点から分析。「見出しの反復表現は、社説、投書ともに、中心段に多く出現」。
仲尾由雄 1999 語彙的結束性に基づく話題の階層構成の認定 自然言語処理 6‐7 言語処理学会 83‐112 語彙的結束性に基づき、文章中の話題の階層的な構成を自動認定する手法を提案。馬場1986にも言及。
森恵理香・前原かおる・大浜るい子 1999 ターン譲渡の方略としての「繰り返し」と「問い」 『広島大学日本語教育学科紀要』 9   41‐49 日本人と留学生との場面による繰り返し表現の現れ方の違い
渡辺文生 1999 ナラティブ・ディスコースにおける節のくりかえし 『山形大学日本語教育論集』 2   53‐68  
荻原稚佳子 2000 日本人の言いさし表現に対する察しの現れ方 『講座 日本語教育 第36分冊』   早稲田大学日本語研究教育センター 69‐85 会話における言いさし表現への対応の仕方を11に分類し、それぞれの使用場面や多く使われる対応表現や対応方法を具体的に示している。
塩澤和子 2000 文段分析の一考察(1)―語彙的手段による反復― 『文藝言語研究 言語篇』 37 筑波大学 13‐42  
砂川有里子 2000 談話主題の階層性と表現形式 『文藝言語研究 言語篇』 38 筑波大学 117‐137  
高橋淑郎 2000 講義におけるくりかえし 『早稲田大学日本語研究教育センター紀要』 13   155‐168  
野村眞木夫 2000 『日本語のテクスト―関係・効果・様相―』     ひつじ書房    
岡田安代 2001 日本人は、なぜ文末まで言わないのか?―会話を成り立たせる「共話」の原理 月刊日本語 4‐1 アルク 9‐13 文末まで言わない理由として「察し」があるとし、互いに相手の意図を相手の立場にたってくみ取りながら話をする「共話」が日本語の会話の特徴であるとする。
後藤利枝 2001 論説文における表題の反復表現を含む「段」の機能。 会誌 20 日本女子大学大学院の会 1‐9 論説文の表題の形態的特徴の分類と表題の反復された表現の用いられ方の分類を行った上で、表題の反復表現を含む「段」の機能を検討(多くは、文章全体を統括する「段」となっている)。
杉山ますよ 2001 情報伝達における「くり返し」―特定の文脈において― 『群馬大学留学生センター論集』 1   25‐35  
高橋淑郎 2001 〈講義内容〉を構成するくりかえしに関する一考察 『早稲田大学日本語研究教育センター紀要』 14   181‐199  
堀内奈美 2001 会話における「くり返し」の発話について 『龍谷大学国際センター研究年報』 10   19‐31 日本語母語話者と日本語学習者との「くり返し」の機能の比較
森岡健二 2001 『要説日本文法体系論』     明治書院   402‐404成分の省略とみなすか否か
小池清治 2002 省略表現 小池清治他編『日本語表現・文型事典』   朝倉書店 193‐198 略語、久野説、レトリック
小池清治 2002 反復表現 小池清治他編『日本語表現・文型事典』   朝倉書店 319‐322 レトリック
杉山ますよ 2002 くり返しの形状・分布と機能 『別科論集』 4 大東文化大学 67‐87  
野内良三 2002 『レトリック入門―修辞と論証―』     世界思想社   反復、省略等のレトリック
岡部悦子 2003 課題解決場面における「くり返し」 『早稲田大学日本語研究教育センター紀要』 16   97‐116  
佐久間まゆみ 2003 文章・談話における「段」の統括機能 佐久間まゆみ編『朝倉日本語講座7 文章・談話』   朝倉書店 91‐119 観点の一つとして「反復表現」と系列を挙げている
鄭壹芬 2003 文章における繰り返し語句と主要語句連鎖との関係について 東呉外語學報 18 東呉大學外語學院 125‐155 馬場1986を引用。
中村明 2003 文章・談話のレトリック 佐久間まゆみ編『朝倉日本語講座7 文章・談話』   朝倉書店 191‐210 レトリック概説、反復・省略含む
野村眞木夫 2003 テクストの意味と構造 佐久間まゆみ編『朝倉日本語講座7 文章・談話』   朝倉書店 211‐226 テクスト成立のマイクロレベルの要素として反復語句などを取り上げ文章例で説明
惠谷容子 2004 主題の省略に関する一考察―「連続型省略」における容認度の観点から― 日本語教育 123 日本語教育学会 46‐55 日本語教育。日本語学習者の作文分析。主題の「連続型省略」の容認度の高さを主題性の高さや文間の直接的な意味関係の強さなどにより説明。  
塩澤和子 2004 コラムの文章構造―語句の反復表現を手がかりに― 『文藝言語研究 言語篇』 45 筑波大学 1‐28 反復表現を手がかりとした文章構造分析   
塩澤和子 2005 コラムに観察されるくり返しの機能 文藝言語研究・言語篇 47 筑波大学      
砂川有里子 2005 『文法と談話の接点―日本語の談話における主題展開機能の研究―』     くろしお出版   同一指示語(名詞・動詞、省略、指示詞、言い換え語)  
高アみどり 2005 日本語随筆テクストにおける語彙的結束性について 『お茶の水女子大学人文科学研究』 1   101‐111 随筆の分析、題名・第1文の役割、類義表現  
橋本典子 2005 論説文における文の階層性とその理解―中国帰国生と日本人高校生の要約文比較を通して― 『学芸国語国文学』 37 東京学芸大学 1‐14 反復語句、接続表現、叙述表現に基づいた文章構造分析及び要約文研究。  
馬場俊臣 2005 反復・省略表現 多門靖容・半沢幹一編『ケーススタディ日本語の表現』   おうふう 78‐83・179    
泉子・K・メイナード 2005 『日本語教育の現場で使える 談話表現ハンドブック』     くろしお出版   169-176「22.繰り返し」、177-185「23.省略」  
メイナード,泉子・K 2005 『談話表現ハンドブック』     くろしお出版   「22.繰り返し」(169-176) 概説(効果、トピック管理、結束性など)  
中野滋徳・足立顕・牧野武則 2005 語の近接性に基づいた意味段落境界の判定手法 情報処理学会研究報告 2005‐22 情報処理学会 23‐30 意味段落分割手法として反覆語句の出現区間・反覆頻度(馬場1986に言及)をもとにした話題結束度及び文間結束度を提案。  
大神智春 2006 中国人学習者の発話における反復と省略の問題 九州大学留学生センター紀要 (14) 九州大学留学生センター 1-10 文内の補語の反復・省略に関して。中国人学習者は、主格とヲ格等の補語の、不必要な反復があることを指摘している。 20060200
馬場俊臣 2006 『日本語の文連接表現―指示・接続・反復―』     おうふう   指示表現(指示語)・接続表現(接続詞)・反復表現(反復語句)/「第13章 反復語句に基づく文章分析」(203-220頁)、「第14章 反復表現・省略表現の機能」(221-228頁)  
中野滋徳・足立顕・牧野武則 2006 語の反復距離に基づく段落境界の認定 自然言語処理 13‐2 言語処理学会 3‐26 意味段落分割方法として、語の反復距離(馬場1986に言及)に基づく話題結束度による認定手法を提案。  
落合るみ子・植野貴志子・野村佑子 2006 日本語会話における同調促進装置としてのあいづち、繰り返し、テイクオーバー:米語会話との比較から 日本女子大学大学院文学研究科紀要 12   29‐41 対照研究。「日本語の繰り返しは米語よりも即行的・密着的に行われ、あいづち同様、話の「場」を盛り上げる役割を果たす」「聞き手が話し手のリズムに調和することによって、同調を促す機能を持つ」。  
石黒圭 2007 『よくわかる文章表現の技術V―文体編―』(「第10講 繰り返しとリズム―反復文体―」206-228頁)     明治書院   繰り返しのレトリック機能(強い感情、印象、時間的・空間的広がり、最後の要素の焦点化、こだわり、説得力、まとまりなど)  
李宗禾 2007 台湾人日本語学習者の意見文における語句の繰り返し形式―日本語母語話者との比較を通して― 台灣日本語文學報 22 台灣日本語文學會 283‐307 馬場1986の分析法利用  
アンドーアン プナル・大浜るい子 2008 日本語会話とトルコ語会話に見られる繰り返しとその応答について―依頼場面を中心として― 日本語教育 137   1‐10 対照研究。トルコ語に比べて日本語では「相手の発話の全部あるいは一部を繰り返すことが多い」「新情報の提供がなされることが多い」など。  
鈴木佳奈 2008 「なにかが欠けている発話」に対する他者開始修復――会話の事例から「文法項の省略」を再考する 社会言語科学 10(2) 社会言語科学会 70-82 「他者開始修復の事例を手がかりに、ある発話がどのようなプロセスを経て会話の当事者たちにとっての「なにかが欠けている発話」となっているのかを解明」したもの。「先行発話で明示された発話要素に対する修復と、先行発話では明示的に表現されなかった(つまり欠けている)発話要素に対する修復では、修復の開始方法が異なること」などを明らかにしている。 20080300
高崎みどり・立川和美編 2008 『ここからはじまる文章・談話』     ひつじ書房   「7 新聞記事の分析 社会面の記事二種を材料に」(立川和美執筆)(177-194頁)で「記事テキスト」の語彙の特徴として「テクストの結束性を保証するための反復表現や語彙の連鎖が明確に現れている」ことを指摘(191-192頁)。「8 随筆の分析 『文藝春秋』巻頭随筆を材料として」(立川和美執筆)(195-219頁)で「随筆の題名に登場する語句」を手がかりに「語彙の結束性」を分析(206-207頁)。  
渡辺文生 2008 語りの会話で節のくりかえしが起きた出来事は作文でどう書かれるのか(パネルセッション:語りのデータを用いた談話分析の可能性 発表)(日本語文法学会第8回大会発表要旨) 日本語文法 8(1) 日本語文法学会 125 語りの会話における「節のくりかえし」(直前の節・単文レベルの反復)についての分析。「節のくりかえし」は有標性のあるできごとに起こること、登場物に関する出来事か登場人物による意志的行為かという違いがくりかえしの現れ方に関係していることを指摘。  
星野祐子 2009 大学生による課題解決型話し合いにおける"繰り返し"の機能(第46回全国大会研究発表要旨 第1日 平成21年6月6日(土)) 表現研究 (89) 表現学会 45 先行相手発話や自己発話の繰り返しの機能を考察している。 20090331
王湘榕 2010 日中文章の比較―三人称指示とゼロ照応の対応関係を中心に― 大学院教育改革支援プログラム「日本文化研究の国際的情報伝達スキルの育成」活動報告書 平成21年度 海外教育派遣事業編   お茶の水女子大学大学院教育改革支援プログラム「日本文化研究の国際的情報伝達スキルの育成」事務局 264-268 「ノルウェイの森」の原文と中国語訳の「彼」「彼女」がゼロ照応(省略)されている場合との対応関係を調べている。 20100331
高橋淑郎 2010 第5章 講義の談話の反復表現 佐久間まゆみ編著『講義の談話の表現と理解』    くろしお出版 104-122 講義の談話の反復表現の機能、出現数、理解との関連などを分析している。 20100314
福富奈美 2010 日本語会話における「くり返し」発話について 言語文化学研究 言語情報編 (5) 大阪府立大学人間社会学部言語文化学科 105-125   20100331
森本順子 2010 省略された主語の解釈――ト構文の場合―― 日本語・日本文化研究 16 京都外国語大学留学生別科 13-25 接続助詞「と」による条件表現の構文の前件と後件の主語の省略の復元に関して分析している。 20100331
町沙恵子 2010 日英語会話内に見られる繰返しの対照的メカニズム―他者の発話の繰返しの考察― 日本女子大学大学院文学研究科紀要 16 日本女子大学 57-74 内容や機能などを対照している。 20100315
柿内良太 2011 会話における名詞句の「くり返し」 日本語・日本文化研究 (21) 大阪大学日本語日本文化教育センター 137-149 名詞句の音声的な特徴や「くり返し」のタイミングなどを分析し、「先行発話の焦点化」を行う(名詞句の)「くり返し」の機能を6つに分類している。
20110900
立川和美 2011 『説明文のマクロ構造把握―国語教育・日本語教育への指導・応用に向けて―』      流通経済大学出版会 (257P) 馬場の反復表現の説に基本的に倣う。反復表現による中核文認定の実際について考察している。「同一反復語句(表現)」「関連反復語句(表現)」を示している。  20111103
鯨井綾希 2012 文章中における名詞の反復の量的様相―Type‐Token Ratioを利用した分析― 計量国語学 28(6) 計量国語学会 211-225 新出語と反復語の比率を表す指標としてType-Token Ratio(TTR)を利用して、文章における反復語(名詞)の比率の多寡の幅を定量的に明らかにするとともに、反復語の多寡と文体的特徴の関係について分析している。『『現代日本語書き言葉均衡コーパス』モニター公開データ(2009年度版)』を用いている。 20120926
鯨井綾希 2012 同一名詞の反復から見たジャンル間の文体差とその要因 -コーパスを用いた定量的分析を通して- 言語科学論集 16 東北大学大学院文学研究科言語科学専攻 13-25 文章における反復語の使用実態を調査し、反復語の使用に関わる諸要因を明らかにしたもの。CSJ(学会講演、模擬講演、対話)、BCCWJ(白書、新聞、書籍、雑誌)を利用し、ジャンル別に、「反復語の使用率」「反復語使用のばらつき」「反復語1語あたりの頻度」「反復語の使用間隔」を示し、それぞれの違いには「話し言葉―書き言葉の影響」「改まりの高低の影響」「対話―独話の影響」「字数制限の影響」が関わっているとしている。 20121201
鯨井綾希 2013 同一語のくり返しが集中する文章構造の特徴―BCCWJ特定目的サブコーパスの「教科書」を例として― 日本語文法 13(2) 日本語文法学会 71-87 「同一語のくり返しが集中する文脈における文章構造上の特徴を明らかにする」ためにBCCWJ「教科書」の「同一語のくり返しが生じやすい文脈」の特徴を分析したもの。「結論・まとめ」の構造が確認されたこと、接続詞・指示詞・連体詞の使用が多いこと、「それでは」「どんな」「どれ」が多用され「教科書の読み手に向けて具体的な行動を要求する構造の中で使われている」ことなどが分かったとしている。 20130930
鯨井綾希 2014 文章中の内容展開と用語類似度の変化との対応関係――接続表現の前後文脈に注目した分析―― 国語学研究 (53) 東北大学大学院文学研究科国語学研究室内「国語学研究」刊行会 59-75 BCCWJ出版サブコーパス「書籍」を資料とし「文章の内容展開を把握する指標として接続表現を取り上げ、その前後文脈で用語の類似度を計り、内容展開と文脈間の用語の類似度との対応関係を明らかにすることを目的として考察を行った」もの。論理的関係・加算的関係・対等な関係・話題の展開などの接続関係の違いにより前後文脈の用語の類似度の高低に違いがあることを示し考察を行っている。 20140331
鯨井綾希 2014 連文における名詞句のくり返しの形式分類 言語科学論集 (18) 東北大学大学院文学研究科言語科学専攻 39-50 BCCWJコアデータ「書籍」を資料として、名詞句のくり返しのバリエーション(名詞単独のくり返し、修飾部を含む名詞句全体のくり返し、名詞の一部によるくり返し)ごとに用例数を調査し、使用実態を明らかにしたもの。名詞のくり返しのバリエーションを詳細に記述し、量的差異も明らかにしている。 20141201
鯨井綾希 2015 同一名詞のくり返しが生じる文章展開―接続表現を指標とした分析― 文化 78(3・4) 東北大学文学会 78-97 BCCWJ出版サブコーパスを資料とし接続表現を指標として「同一名詞のくり返しが生じる文章展開の特徴」を分析したもの。接続表現57語の「前後文脈における同一語句のくり返し量の変動」(前後それぞれの名詞15語分によるシンプソンDの差の平均)を調査している。「同一名詞のくり返しが生じやすい文脈展開」(《転換》《列挙》《仮定条件》)、「同一名詞のくり返しが生じにくい文章展開」(《累加》《代替》《補足》《無視》)を分析している。 20150325



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